●京釜間鐵道線 京釜間鐵道線は已に第一線の
測量を了り目下第二線の測量に從事中右了り次第
第三線乃ち海岸線の測量を爲し此三線を比較決定
の後本測量に從事する由されば其着手の如きも此
夏を過きて秋の半ともならん歟右測量に就き沿道
朝鮮人の驚愕一方ならず是れ日本人が戰勝の威に
乘じ我國を押領するならんと通行の日本人を見れ
ば引留めて其理由を尋ぬる由
◉往復の定期船 當港往復の定期船は郵船會社
の東京、肥後、尾張、商船會社の白川四艘にして其
他郵船の潮州府號、商船の廈門等二三艘臨時航海
するのみ爲めに郵便の發着甚だ鈍かりしが今度宇
品馬關、釜山、仁川、漁隱洞間に隔日に定期御用
船を發着する事となり交通上非常の便宜を得たり