12月6日
井上公使勸告の內政改革案を承諾
大院君はいよいよ政界より引退することと
なり、本日の官報を以って、左のごとく公布
せらる。
傳えて曰う、太公の指意今六月二十二日有
るを承わり、庶務明に就き軍務明に進み、
傳えて還入せしむ。
兪吉濬泣いて大院君を諫む 議政府都兪吉
濬、日本より歸るや否や、直ちに大院君の邸
を訪い、朝鮮の改革せざるべからざることを
說き、もしこのままにて經過せんか、云うも
忌わしき將來を視ることもあらんと、淚を呑
んで大院君を諫め、かつ井上公使の勸告に隨
うへきを說きたりと云う。大院君も兪吉濬の
切諫によりて、大いに決意を早めたりと云う
ものあり。