6月22日 京城發報に曰く政府軍全州を恢復し東學黨金堤 (同 仁川十六日發の報に曰く官軍全州を復し東徒大 譯者曰く一は東徒金堤に退くと云ひ一は東徒 ●朝鮮官兵の服 朝鮮政府が官兵に軍服を給與
●東徒鎭定(?) (
に退く支那兵牙山に上陸し未だ戰地に行かず
抵鎭定す
大抵鎭定すと云ふ其言ふ所一致せず而して全
州恢復の事は去十三日京城發の報にも旣に見
えたるなり然れども朝鮮政府が浮說流言を放
つて官軍の盛氣を粧ふこと今更に非ざるの實
例は屢屢之を記せる如く全州回復の事亦此類
と思ひ一時は沒して之を揭げざりしが度度此
報に接するに及び稍其眞なるかを疑はしむる
に至りしを以て暫く揭げて確報を待つ
するは總て白布を以てし之を染め之を裁縫して着
すべしと命ず官兵は此白布を賣りて更らに廉價な
る日本の紺木綿を購ひ以て軍服となすと朝鮮兵制
の如何亦た察すべし