○國王殿下の敎示

古皐の郡守趙秉甲の失政より遂に今回の大亂を來したるにつ
き廟閣の大臣連署して上奏する所あり國王殿下又た左の敎示
を下し賜へりといふ

一古阜郡守趙秉甲は格を俱し拿し來りて南門に囚せよ

一地方の守令貪虐なるもの一一其罪を論▣以て民心を定め
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一大臣以下末官に至るまで此板蕩の時に當り何ぞ拱手傍觀
すべけんや特に輔國安民の策を獻じて可なり

一全羅監司は特に越俸(罰俸)の典を加へよ

一逃走せる各守令は其輕重に從ひ其處治をなすべし